・・・

オレはそっと、

真菜の手を包み込んだ。


「・・・真菜」


・・・

その時だった。

危篤のはずの真菜が目を開けた。


「ママ!」

「真菜!」

俺たちを見た真菜が、

微笑んでこう言った。





「今まで・・・

ありが・・と・・・」