出会いが突然だったように、 別れもきっと必然であり、 悲しいくらいに、突然。 どうか、どうか。 この旅路の終わりまで。 最後の一瞬まで。 その笑顔で、 貴方がくれた名前を呼んで。 * 気づけば、朝になっていた。 洞穴を照らしていた月明かりが、太陽の光になっている。 ルトに抱きしめられたまま、ふたりして寝てしまったらしい。 見上げると、綺麗な寝顔が見える。 …疲れているんだろう。 態勢が態勢なだけに、私が動くと起こしてしまいそうだ。