「ゆ、幸村!私、警護なんて大丈夫だよ?!」

「そんなことはない。」

「だって、侍女なんかに警護付けてたら、きりがないでしょ?」


すると、幸村はキョトンとした顔をした。

__何か変なこと言ったかな?

「誰も“侍女”なんて言ってないぞ?」

た、確かに……!

私の勝手な思い込みだった!


「じゃあ私は……」

「真琴は俺の片腕として働いてもらうつもりだ。」

「か、片腕ぇ?!」

思わず大きな声を出してしまった。


……素性が知れないと言っても過言ではない私を?!


「未来を知ってる真琴は、重要人物だしな。」

まぁ……そうだけど…(汗)


「そうよ?重要人物はいつ狙われてもおかしくないわ。」


むむぅ……沙江さんまで……!

まぁ確かに、戦国時代になれてないわけだし……

決して強いわけでもないしなぁ……


捕虜にでもなった暁には、幸村に迷惑がかかるのは間違いない。

ここは、幸村たちの意見を素直に受け取ろう。


「……警護お願いします。」

「はい。了解しました」(にこっ


こんな成り行きで、幸村の片腕としての生活が始まった