車を走らせて数十分、俺達は木山邸に戻っていた。


東さんを除く全員がいた。



まだあの教師の事調べてるのかな?
と、思っていたが…



「あ、さっきの刑事さん」



「ぅおっ!いだぁっ!?」



なんとそこに東さんが調べているはずのあの教師がいた。




まじか。



いきなり奇声を上げてしまったのを誤魔化す為かただ単にうるさかっただけなのか伯が俺の足を踏み潰した。




まじアイツひどすぎるわ。



「あ、あの…?」




怪訝そうな顔をして俺を見る教師




「済みません、驚いて!あの、どうしてここに?」



「健太君の事が心配で…」



と、本当に心配そうな顔をする。



演技なのか本当なのか




と、携帯が鳴った。




「ととっ…スミマセン」




と、その場を離れ携帯を出ると東さんからだった。




「あの女教師さんの事だけどな、坊主の下校時間にはまだ職員室にいたらしい。」




ふんふん




「目撃者もいるし、犯行は無理だな。」




「そうですか。」



「俺は引き続き外から聞き込みをしてくる。ぶっちゃけた話、木山と会いたくないからだ。」




本当に大人なのかなこの人




そういう事だ、と切られた電話に若干の溜め息をつく。



でもまぁ、一応あの教師の事についてはシロだとわかっただけでも収穫か。




と、伯がこっちにきた。




「ねぇ、」



「なんだよ?」



「これからどうすんの?」




これから、



確かに、今のところは決まってないのか。