「この小僧がっ!私が誰かわかって言ってるのか!」



「アンタこそ誰にもの言ってんだよ。」




いや伯!
それお前のセリフじゃねえからぁあぁああぁあああ!!!!




「すっすいません!コイツまだ入って日が浅いんで……」



「ワケアリ課の奴らは教育の一つもできんのか!!」




だってコイツ教育しようにも性格が既に形成されちゃってたから!




なんて言える筈もなく




「すいませ…」



「ねぇオッサン、僕の事が気に入らないなら得意のコネでも使ってお偉いさんに頼んでみたら?クビにしろって」



「なっ…」



「おい伯、いい加減に……」



「できるモンなら、って話だけどね。」




は?何言ってんだよコイツは……




「僕が礼儀も常識もない子供にでも見える?」




鏡見ろ!!




「僕はアンタに口を出す権利がある。その権利が何に繋がってるかなんて、言わなくてもわかるよねぇ、木山さん?」




俺には伯が生意気言ってるようにしか聞こえない。




「………っ……早く捜査に戻りなさい。」




またグチグチ言われると思ってたがその予想は裏切られて




木山さんは戻っていった。




「伯お前どういう…」



「さっさと話聞きにいけようすらモブ」



「うすらモブってのはやめて!!」




それ地味どころじゃなくて派手に傷つくから!




スタスタ先に行くし!




東さんが不思議そうな顔をしてこっちに来た。




「ん?木山のヤツが話してくれるそうだと。お前何言ったんだ?」



「俺じゃなくて伯の奴が言霊だか使ったんですよ!!」



「何を言っとるんだお前は。」




だって教えてくれないんスよアイツ!!




もうなんなの!?




半ベソの俺は東さんに付いていった。