「ワケアリ課ならわかるだろう。無駄な勘ぐりをするくらいならさっさと健太を助けろ!」



「へーへー」




東さんは大人しく下がった。




「…どういう意味?」




伯が俺に聞いた。




「…ちょっと出るか‥」




流石にここでは話せないよなぁ‥




俺たちは集まっていた部屋から出て廊下にいた。




「てかいい加減教えろって話なんだけど。木山ってオッサンはなんなの。ワケアリ課ってなんなの。」




オッサンておま




まー‥、伯の言い分はもっとも、か。




俺は話す事にした。




「あー‥その木山さんの天下り先が某会社であるんだけど、」




某会社っていうのはまぁ、プライバシー保護というかなんというか




「結構キナ臭い会社でね、かなりあくどい事やってんのよ。」




あぁ、淳子さんの口にも安全装置ついてなかった‥




というかいつ来たの。




「警察OB、しかもまぁまぁ社会的地位のある会社なせいでこっちとしても手が出しにきぃしな。」




東さんも乗っかってきた。




というかいつ来たの。




[しかも確証的な証拠も残さないから困るってハナシ]




千尋まで。




というかいつ来(略




[あ、でも警察側としても助かってるところもある。情報を教えてもらったりとか]




うん、千尋ナイスフォロー




「………情報?」




ピクリ、と伯が反応した。




コイツが興味持つとか本当にどうしたの?便秘か?