「だから当たって来たのあんたじゃん」



すごいなぁ…(笑)



稀夏ちゃんが先輩を思いっきり睨み付けていた。



「ちッ…ふざけんなよ」



そう言って稀夏ちゃんに掴みかかろうとした時、



シュッ



ボールが飛んできた。



先輩の髪の毛が少し当たってボールが壁にぶつかった。



「ごめん、ごめーん。大丈夫だった?」



そう言って吉田君がこっちに向かって歩いて来た。



「聖ちゃん!」