畳みの上で睨み合う男女二人。


先に動いたのは男の方だった。



「純!よーく見ろ!オレの方がどう見たってムッキムキだろォ!」

腰に手を当て、なんかのポーズをとる金髪男


「あ゛?お言葉ですけど竜さん、私はあなたとは鍛え方が違います。よってあなたの方がわたしより下は必然的です。」


完璧無表情で見下す女



「あのねー、オレは男なの、女のお前よりは強い自信ありあり〜」


「あれ?この談義は強いとかそんなんじゃないですよ?どちらがより、美しいかです。バーカ」


「な゛!そんなんすべてオレの方があ!」



ふわふわの金髪

目の下に黒い隈男、

インチキ商人、藤堂竜



ストレートな黒髪

いたって普通の女子高生、
水谷純は、

どちらの腹筋が美しいかの言い合い中。