綺麗な夕日を眺めながら歩く帰り道。
河川敷には子供達が集まって鬼ごっこをしていた。
みんなニコニコギャアギャアしながら走っている。
うざったいと思うけど、何故か和んでしまっている自分がいた。
そんな中、川の当たりでなんだか見覚えのある背中を見つけた。
「あの金髪、あの細身、あの猫背。竜さん?」
見間違いではないだろう。
では
一体何をしているのだろう?
後ろ姿がやけに寂しそう。
考え事?一人で?
それとも、誰か待ち?
なんか、気になる。
これによって
何か、竜の弱み握れたりして!
悪意しかないわたしは
意を決して、竜さんに近づいていった。