たった今、聞かされた衝撃的な事実。


「え?ここで?“2人っきり”で??」

「…は?別に“一緒”に寝てるわけじゃないよ。私がここで、ナツメはあっち…」

「そういう問題じゃないよ!」

「……??」


いつになく慌てる俺を、ぽかーんとした表情で見つめる彼女。

その小首を傾げたような姿もめちゃくちゃ可愛いわけだけど…そんな場合じゃなかった。


「なんでっ?風歩ちゃん、追い出してるんじゃなかったの?」


あのとき…俺が見たときみたいに。

追い出してから、1人で寝ているものだと思ってた。

だから、安心してたのに…


「…だって、面倒臭いんだもん」


ぷいっと顔を背けて、不貞腐れたように彼女は呟いた。


「“出てけ”って言っても、ナツメは言うこときかないしさ。…眠いし?だったら無視して寝たほうがいいじゃない。」

「そんな…」

「そもそも、悪いのはあっちでしょ?なんで私がそんなに文句言われなくちゃいけないわけ?」