「はぁっ?それじゃ、意味は同じだろ?」

「そうかなぁ?」

「って言うか、そっちのが明らかに“ひどい”だろ?」

「えーっ?」


……なんで、こんなことに?


「じゃあ、“置いていかれた”?」

「なっ…」

「“見限られた”?」

「くるみっ!」


気がつけば、2人はクラス中の視線を集めていて。

騒がしかったはずの教室がシンと静まり返っていた。


…俺は、どうしたらいいんだろう?


止めるべき??



「でも、修ちゃんがいけないんだよ?」


ふいに、くるみちゃんが真面目な顔で修ちゃんを見上げた。


「修ちゃんが、忙しさにかまけてほったらかしにしておくからいけないんでしょ?」

「え…?」

「1ヶ月も2ヶ月も放っておいたら、愛想つかされて当然だよ!」

「……っ」


くるみちゃんにびしっと言われて、修ちゃんは返す言葉もない様子で…


「本当に好きなら、“会いたい”とか“傍にいたい”って思うのが普通でしょ?」



くるみちゃんって…



スゴイ!