「なにっ?朝っぱらから、そんなに怖い顔して…」
振り返って、声の主を確かめるなり顔をしかめたくるみちゃん。
そこにいたのは…
「歩っ!お前、なんでちゃんと風歩を連れてこないんだよ?」
隣にいるくるみちゃんには目もくれず。
俺のほうに向かって、すごい剣幕でずかずかと近づいてくる…修ちゃん。
「昨日、あれほど言っただろ?アイツ、今日サボったらヤバイんだよ!」
「そう…だっけ?」
「そうなの!ちゃんと把握しとけよ。お前の“担当”だろ?」
担当…?
「お前が、24時間責任持って風歩の“お守り”をする、そういう決まりだろ?」
…そうなの?あれ?いつから??
「…ったく。俺は知らないからな?」
言い捨てて、テニスのラケット片手に自分の席へと戻って行く修ちゃん。
んー…最近の修ちゃん、なんか変だよね?
前は、もっとこう…
“大人”で“器が大きい”お兄さん、って感じだったんだけど…
何かあったのかな?
「ごめんね?あゆちゃん。」