――昨夜。
彼女は俺の家に泊まった。
まぁ、この通り、
“昨夜は”何もなかったわけだけど…
こういうことは、別に珍しいことではなくなった。
彼女の両親は、相変わらず留守がちだし。
お兄さんからは一向に連絡はないし…
彼女は“寂しがり屋”だから。
俺がちゃんとついていてあげないと。
何より、
放っておくと、本当に生活が乱れるから。
遅刻、欠席、サボり…
ちょっと目を離すとすぐやらかすからねぇ。
こうやって、俺の傍に置いておくのが一番安全。
生活は安定するし、
ずっと一緒にいられるし、
余計な“人間”は寄ってこないし?
一石三鳥、なんだよね。
うん。幸せだ。
それに加えて、最近は……
「おはようございますっ」