「着いたわよー」

母の言葉でハッとした私は
慌てて車から降りて
母と校舎に向かった。

私が通う学校は
特別綺麗なわけでもないし
特別優秀なわけでもない。

ただ、私の学力で入れる
1番偏差値の高い学校だった。

中学の友達も
数人この学校に通うらしい。

「じゃあ、
体育館で待ってるわね」

母は体育館の
保護者席に向かった。

「えーっと・・・
あった!1-A組だ」

下駄箱の近くにある
掲示板で自分のクラスを
確認して教室に向かう。

ガラガラッ

1-Aと書かれた教室の
ドアを開けた。

すると、すぐに・・・