今は夜の7時。


お腹が空いていても、おかしくない時刻である。


乃莉子は今日は早番で、朝の9時から夕方6時までの勤務だった。


夕飯の買い物をして、プラプラと疲れた足取りで帰宅の途に就く。


そして、部屋の扉を開けてみれば・・・。


この始末である。


今また、悠の言葉を聞いて、どっと疲れが増した。


「どうして私が、あなたのご飯まで作らなくちゃいけないのよ。」


乃莉子は、怒る気力も失せて、静かに呟いた。