そして、まる一年ほど経った今日。


アスカは何とか心を持ち直し、親友の失踪も過去の出来事に変わりかけていた。


…………なのに………。



「キャ〜〜〜〜ッ!アスカじゃん!久し振りィ〜〜ッ!」


放課後、唐突に後ろから声をかけてきた人物が誰なのか、アスカはすぐに気がつかなかった。


「…………ユ………ユッ……コ…………?」


アスカは目眩がしそうになった。親友のあまりの変貌ぶりに、驚き、涙し、再び自分を責めた。


(私が………見つけてあげられなかったから、なの………?)


だが、当のユッコはそんなアスカの錯乱ぶりを半ば無視して、用件を切り出してきたのだった。


「今日さ〜〜、これから港の第三倉庫でね、ちょっとしたパーティーがあるんだけどさ〜〜。」


その参加者の頭数が足りない、という事を矢継ぎ早にユッコは説明してきた。


「だから………ね?分かるでしょアスカぁッ!

このとおりッ!お願いィ〜〜〜っ!!」





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