「そぉれ、それそれ〜〜〜〜〜〜ッ!!」
………女性からは返事が無い。それどころか、回転スピードを更に上げている始末だ……。
いい加減イライラしてきたアスカは、大きく息を吸って肺に空気を溜め、体中から声を振り絞るようにして、叫んだ。
「あ〜〜〜の〜〜〜っっ!!」
「…………………え」
初めてアスカに気付いた女性は、呆気に取られた表情で彼女を見た。
……………と、
ドゴォッ!
「…………ぉ、ごおっ…………!!」
気を抜いた拍子に、堅い机の角にむこうずねを思いっきり強打。
声にならない声を上げ、うずくまる女性。
「………だ、大丈夫、ですか……?!」
アスカとしては、そう言うしか他に言葉が無い。
「…………うぐぐ…………、な、何とか…………。」
涙目になりながらも、返事を返してくる女性。
少し女性に近付いたアスカは、うずくまった女性の胸元に思わず目がいってしまった。
控えめに見ても、軽く「F」はあるだろう。下着を買うときはいつも「B」か「C」かで迷うアスカは、羨望の眼差しでその深い谷間を見つめていた。
女性はその視線に気付いた様子も無く、ようやく上体を起こした。
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