気分がいい私はすぐに眠りについた。

私は夢を見た。
優ちゃんが出てきた。

夢の中の優ちゃんには彼女がいた。


優ちゃんは突然その彼女と手を繋いで
どこかへ消えていく。

私はその優ちゃんを必死で呼んで


必死で追いかけた…

けれど優ちゃんは振り向いてくれない。

そんな夢だった。

「く、…く?…実空?」

「……!!」

目を開けると沙耶がいた。

「どうしたの?なんか悪い夢でもみたの?」

「え?」

私の机の上は涙でびちょびちょだ。

「何泣いてるのよー」

「優ちゃんが、優ちゃんが私を置いてどこかへ行く。」


私は優ちゃんが怖くなった。


次の日の土曜日。
今日は優ちゃんと約束した遊園地の日。

 ーピンポーンー

私は優ちゃん家のインターホンを鳴らした。

「はい。あ、実空!やっと来た!」

(ドキッ)

優ちゃんの私服はすごくオシャレ。
何回見ても見慣れない。

「ごめんね。遅くなっちゃって。」

「いやいや。実は昂が友達の家に行ってさ…
今日俺と実空だけになっちゃったんだ。」

「そうなんだ!全然いいよ。」

いつもなら嬉しい事。
なのに今日は嫌。
夢だと分かっててもいつか優ちゃんがどこかへ行ってしまうとおもうと怖い。
2人で遊園地へ向かった。