「なんか…食べる?」
私は恐る恐る優ちゃんにたずねた。

「まじで!なら玉子焼きもーらいっ♪」
優ちゃんは私の作った玉子焼きを
自分の口へと運ぶ。

「え?玉子焼きの中になんか入ってる?」

「あ、じつはチーズ入れてる。」

「めーっちゃうまい!さすがだなあ実空。」

「そんなことないよ♪」
優ちゃんに誉められることは嬉しい…

だけど優ちゃんは私の事を妹としか思っていない。

私はこんなにも優ちゃんが好きだけど

優ちゃんは違うんだ。

前に優ちゃんに
「優ちゃん、好き。」
って伝えた事がある。

優ちゃんは笑顔で
「俺も実空が好きだよー!可愛くて大事な妹だもん。」
優ちゃんにとって私は妹以外なにものでもない。





「なあー、実空土曜日暇?」

「え、別に暇だけど…」

「遊園地行かないか?」

「遊園地?なんで(笑)」

「タダ券貰ったんだけど俺ら兄弟だけで行ってもつまらんだろ。」

「優ちゃんと遊園地?!」

「俺と実空と昂で!」

「行くー!!」

優ちゃんと遊園地なんて…
小学生の低学年ぶりだ。

高校生にもなって遊園地で喜べるなんて…
私…

でも私は優ちゃんとお出掛けできるならどこでも嬉しい。
ま、昂貴付きだけど。

昼休みも終わり、
私はルンルンで沙耶と教室に戻った。

5限目は自習!
うっわあー、今日ついてるなあ。
自習とか寝れるじゃん←