「そうだよ!だから……」

「…………」

昂…ごめんね?

ほんとはこんな事したら昂が傷つくって分かってるし、

自分がやってることむちゃくちゃだってわかってる。




でも…

それでも昂しかいない。

学校へ着くと…

「おはよ♪」

沙耶はいつものように声をかけてくれる。

沙耶は窓のほうを見てからまた私を見た。

「優先輩なんかあったの?」

「え?どうして?」

「なんか寂しそうな顔してる。」

柚奈さんになんか言われたんじゃない?

私には何も関係ないし、



もう私と優ちゃんは兄妹じゃない。


もう優ちゃんは………


私のお兄ちゃんじゃない。