「そうだよ。」

「ならいいや…なんかあったらこれからは俺に言えよ。」

「昂……私と付き合って。」

「………え!?な、何言ってんだよ。」

「いいじゃん、私のこと嫌い?」

「いや…つかむしろ昔から俺は実空が好きだった。」

「なら決まり。今日から私達は恋人ね?登下校も一緒。明日のあさ
迎えにきてね、おやすみ。」

いいの。
私は優ちゃんが嫌い。

私の彼氏は昂。

これでいいの。

次の日の朝。

ーピンポーンー

「はい。」

私は昂だと思ってカバンを持って外へ出た。

だけど来たのは昂じゃなくて優ちゃんだった。

「なんなの?」

「昨日はごめん、言い過ぎた。」

「……………」


「実空?と、優。何してんの?」

見ると優ちゃんの後ろには昂がいた。

「昂!早くいこ?」

「あ、うん。」

「優ちゃん、もうさ…兄妹やめていい?」

「え?なに言ってんだよ実空。」

「私さ…昂と付き合ってんの。」

「え、そうなのか?昂。」

「あぁ。」

「だからもう優ちゃん?兄妹やめよ。それで優ちゃんは柚奈さん一筋になればいいじゃん、私はなにかあれば昂に頼むし優ちゃんにはもう頼らないから安心して。」

「……実空?なんでそんなに寂しいこと言うんだよ。」

やばい。
泣きそう。
でも泣いちゃダメだ、優ちゃんは柚奈さんなんでしょ?