「あのさ…優のことなんだけど、」

「優ちゃんの彼女のことなら知ってるよ、柚奈さんでしょ?」

「うん……」

「私は優ちゃんにたとえ彼女がいても優ちゃんの事好きだから。」

「それ……無駄だよ。」

「………?!なんでそんなひどい事言えるの?」

「優、家出ていくかもしんねーんだ。柚奈さんと一緒に住むって。」

「なんで…」

「だから実空がどんだけ優の事想ってても優は柚奈さんから離れることがないから実空を好きになることはない。諦めな。」

「…………」

私の…優ちゃんだと思ってた。

優ちゃんは私だけのもの。

優ちゃんはずっと私だけを守ってくれるって…

なのに優ちゃんはもう守る人が変わってしまった。

学校なんか……
優ちゃんを追いかけて入ったこの学校。

そんな学校はもう楽しくない。

学校帰り……

私は優ちゃんの事を忘れるためにバイトをしようと決め、

面接へ行った。

私のバイト先はお寿司屋さん。

人手に困っていたお寿司屋さんの店長は即OKをくれた。

明日からバイトが決まったがいろいろ話を聞いていると

気づけば7時。

「やっば、お母さんに連絡してなかった。」

私は店長にあいさつをして帰ることにした。

外へ出て携帯を触っていると…

「ねー♪♪かーのじょ♪遊ぼーよ!」

2人の男がきた。

「嫌です。」

だけど私は無理矢理その男達に引っ張られ連れて行かれる。

私は急いで携帯を開いて電話をかけた。

とっさだった私は無意識に優ちゃんに電話をかけていた。