思わず半泣きになるアタシ。

「ちょ、泣くなよ!!」

「ほぇ…?」

鏡を見るとマスカラがおちかけてる。

「きゃー!!もぅ最悪!」

「まじおもしれ〜♪」

何か…
今日は疲れる。
1人で騒いでると店長が来た。

「薫ちゃん?また何を騒いでるの?」

店長は綺麗な顔立ちで、無造作にセットされた茶色い髪。
見つめられるとドキドキして顔が熱くなる。

「店長〜」

半泣きになりながら店長に抱きつく。

「よしよし。薫ちゃん、まさか慎二に泣かされたの?」

「ふぇ〜ん」

言葉になってないアタシの訴え。
でも店長には伝わる。

「いや、店長!?違うんですよ!ガキって言ったら泣いて…」
成宮さんは必死の言い訳。