あの日の出来事から早、1週間。
アタシはある疑問を抱いていた。
「キスされて付き合ってないの?」
「え、あぁ...うん」
アタシの疑問。
それはあのキスの意味だった。
「慎二くんに彼女いるとか?」
「ま、まさか!慎二、いないって言ってたもん...」
「まぁ、聞けるようなら聞いてみな?」
「うん...」
成宮さん+敬語から、慎二+タメ口になったのは進歩として自分褒めるけど、肝心なのは彼女の座。
キスして彼女じゃないなんて普通に考えればおかしい。
あの日からアタシと慎二の距離はすごく縮まった。
だけど、アタシはキスの意味で頭がいっぱいだった。
涼華との会話を終えてアタシは仕事場へ向かった。
「おはよーございます♪」
「あ、薫ちゃん♪おはよ」
店長との挨拶もそこそこにしてアタシは事務所へ向かった。
今日は誰とペアかな♪?