「あ、俺トイレ行ってくるわ」

要が部屋から出ていくと同時にアタシは太一に連絡先を聞いた。
太一は快く受け入れてくれた。
太一がメールを送ろうとすると要が帰ってきた。

「要〜、お前なげ〜よ(笑)」

「ベルトがしまんなかったんだよ」

結斗と要がばかみたいな会話をしている時、太一はアタシの手をずっと握っていたんだ…
あのとき太一はどんな気持ちで握ってたの?
アタシはなんでか凄く幸せで凄く嬉しかったんだ…


「薫!なんで太一の横いるんだよ」

「え!?ちょっとね…」

「まさかお前、太一のことス…」

ガバッ。

なにがおきてるの…?
アタシ抱き締められてる?
誰に…?
目の前にわ要が呆然として立ちすくんでいる。
優しく髪を撫でられて
そっと解放されるアタシ。