「俺、お世辞言うのも言われるのも嫌いだからね♪」

「あはは…そうですよね」

「ショック受けてんの?」

「受けてないです…」

「受けてるくせに(笑)」

神様の意地悪!!
アタシは枕に顔をうずめて泣くのを必死にこらえた。
ちょっとでも期待したアタシがバカだったんだ。

小さい頃から「可愛い」って言われ続けてきたアタシ。
でも好きな人に言われなきゃ意味ない…嬉しくない。

気のない追われるだけの恋愛ばかりしてきたアタシ。
元彼達への罪悪感が一気に沸き上がった。


「病むなよ〜」

「病んでないです!」

「ムキになるとこ可愛い♪」

「成宮さん!からかわないでくださいよ〜」

「ごめんごめん」

それから数十分、アタシ達は電話し続けた。