-送信しました-
パタン。と携帯を閉じて目を瞑る。
まぶたの裏には成宮さんの笑顔…
好き。成宮さんが。
♪♪♪〜…
成宮さんの返事は早くはないけど、メールが来なくなることはなかった。
[何て呼ぼっか♪?]
[薫でいいですよ?]
[了解!薫は彼氏いんの?]
[いないです…成宮さんはいるんですか?]
いる。って来たらどうしよう…って言うアタシの不安。
アタシの不安をよそに、さっきまであんなに鳴っていた携帯が鳴らなくなった。
聞いちゃだめだったのかな?
アタシの目から涙がこぼれた瞬間…
♪♪♪〜…
電話だ…
[成宮慎二さん]
え…?
ほっぺをつねっても痛い…
出なきゃ!!
急いで通話ボタンをおして電話に出る。
「は、はい!!」