「薫、ありがとな?」

「アタシの方こそ…ごめんね?」

「謝んな!幸せにしてやれなくてごめんな?」

「ううん。大事にしてくれてありがとう」

きっと…きっとこんな終わり方できたのも恋をしたからなんだね。
今ならけいちゃんや他の今までの元彼達がどれ程アタシを愛してくれてたか分かる気がするよ…

けいちゃんとの電話を切って涼華を待つ。

ピンポ〜ン。

「はぁい」

玄関のドアを開けると涼華が立っていた。

「お待たせ♪」

「待ってました♪」

涼華はアタシの部屋へ行ってスウェットに着替え始めた。

「で、別れたの?」

「うん!アタシは成宮さんが好きだからね」

「それでよし♪応援するから頑張りな!」