「また仕事場でな?」

「はい♪おやすみなさい」

「おう」

それだけ言うと成宮さんは行ってしまった。

家に帰るとお母さんは仕事で居なかった。

「ただいま…」

自分の部屋へ行きベッドに倒れこむ。
成宮さんが頭から離れてくれない…
成宮さんのことを考えると胸が苦しくて…
甘い痛みが走る。

「これ…恋なのかな?」

なかなか眠れないアタシは親友の涼華に電話をかけた。
今日あったこと、アタシの今の気持ちを全部涼華に打ち明けた。


「…みたいな感じ」

「それ、恋だよ。薫もようやく本物の恋ができたんだね♪」

「本物の恋…かぁ…」

「とりあえず、今の彼氏どうすんの?」