店長みたいな人が彼氏だったらどんなに幸せだろう…
そんなことを思いながらアタシは仕事をこなしていた。

「きゃー!お似合いですよぉ♪?超、カッコいいです!」

「そぅかなぁ?じゃあ、買っちゃおうかな♪」

「ありがとうございまぁす♪」

お世辞を言うのは疲れる。
だからアタシは本音だけを言う。
店長からしたらアタシみたいな奴がいる限り売り上げは伸びないから厄介だろうけど…。
クビにされないだけマシ♪

成宮さんはアタシが入る時に帰った。
ん??
何でアタシ、成宮さんのこと気にしてるの?
まさかね…(笑)
アタシに限ってそんなはずはない。
きっと何かの勘違いだ。