「…んだよ」

「べーつに。てか、もうテストでしょ?勉強しなよ」

「言われなくてもしてますから。点数とんないと成績がヤバいんで」


廉は高3のときから、話し方が変わった。
いつもならチャラ男っぽく話す感じだったけど、なんだか素っ気ないとうか。
脱!チャラ男って感じ。
それに無償にあたしのこと心配するんだよね。
変わった変わった。
…あたしだけ何にも変わってない気がするけど。中身が。


「そ。ならいいね。あたし先に戻るから」

「え?ちょっ、ちょっと待て!」


あたしは食べ終わった弁当片手に、ベンチから立ち上がった。
驚いた廉は慌てて、あたしの手を掴む。