「お前は人をバカにすんの好きだね♪だけど残念☆俺がたとえ成瀬より下だったとしても、食らいついてく自信はめっちゃあるよ」

「…よく言うよ」


あたしは呆れながら苦笑する。
その逆だったら、あたしがあんたに食らいついてく自信あるっての。
てか、追い抜くし。絶対。
あたしは頂点にいつも立ってないと気が済まないんだから。
ちっぽけなプライドが許さないんだからね。
そんなことを本人に言えるはずもなく、心の中でぼそり。
本人に言ったら絶対、強がり、素直じゃないとか言われるし。


「な、約束しよーぜ?絶対同じ学校行くって」


廉はあたしのいるベッドに近付く。
そして、あたしの隣に座る。


「べつにいいけど。てか、それまで付き合ってるか問題じゃない?」

「は?別れる気ねぇし!つか、喧嘩しても絶対別れないから!」

「それ案外嫌かも」

「それぐらい好きなんだよ、士のこと。な、お願いだから!約束!」