そうだ!といきなり廉が声を張り上げた。
何かを思いついたみたい。
あたしは何?と少し冷めた感じで、廉に尋ねる。


「同じ学校行こう!」

「え?」

「同じ夢持ってんだし、付き合ってんだし、お互い特待生だし、一緒に同じ専門行こうぜ!」


いきなり過ぎる提案だった。
廉は目を輝かせて、あたしに提案をしている。
そんな一緒がいいのかこいつは。


「あんたが、あたしの学力についてこれるかで、全部決まるんじゃない?」


あたしは近くにあるベッドに、腰を下ろした。
そして、嫌みを言ったつもりだった。
バカにしたんだ。
たとえ特待生でも、廉の学力がどこまであるかわからなかったから。
もし一緒に行くんであれば、あたし達は同レベルの学力がなければ無理がある。