「バカみたい。で、なんできたの。あたしは勉強中なんだけど」
「…俺も勉強してたけど、はかどんなくてさ。お前が頭を過ぎって♪」
「ば、バカなんじゃない。あー恥ずかし!」
「嬉しんだろ?素直じゃねぇな♪」
アハハハと笑う廉に、あたしはなわけないからね!!と怒ると、腕を引っ張られた。
体制を崩しそうになる瞬間、廉に顎をクイッと上に上げられ口が塞がれる。
数秒間、あたしは廉に翻弄された。
ようやく廉からそっと、唇が離れた。
廉はニヤッと笑顔になり、ごちそうさま♪とあたしに言う。
「…最悪」
「嘘つくなよ。嬉しかったくせに」
「ばっかみたい!なんなのあんた!」
「ただのお前の彼氏♪んでただの特待生♪」
あたしは耳を疑った。