「何しに来たわけ」

「だから、遊びに来たって言ってんじゃん♪」


家に突然来た廉。
玄関で話すのも暑くてたまらなかったあたしは、躊躇いもなく部屋に案内した。
部屋の真ん中に床に寄せてあったテーブルを置き、冷蔵庫から持ってきたペットボトルを2本置いた。
色気なとか言う廉に向かって、目の前に置いてあるペットボトルで頭を叩いた。


「いだっ!普通、訪問客にペットボトルまんまで出すかよ!!」

「は?めんどくさいの!てか、あんたならべつに気を使う必要ないし!」

「色気なっ」


また同じことを言った廉に、2度目のペットボトルが上から降ってきた。
今度のは威力が大きかったのか、結構痛がって、頭を押さえている。