『すき?』

『え?おれが、つかさのことすきってこと?』


何、これ。
…あたし?…と廉?
ここ、近所の海岸じゃん。
なんであたしこんなとこいんの。
あたしがいるのは、近所にある海岸。
小学生のときよく遊んでた場所だ。
その場所に、幼い頃のあたしと廉の姿が目の前にある。
夢か?
2人で笑い合いながら、仲良く話している。
あたしは記憶がないから、新鮮感じる。
隣同士に座って、手を繋いで。
…この子、ホントにあたしかよ…。
あの廉と手繋いでるとか何事…。


『んーつかさは?』

『すきだよ!れんのことすき!』


ぶっ…!!
あたしは勢い良く吹いた。
は!?今あたしなんて言ったえぇ!?
い、い、今、廉のこと好きって言ったの!?嘘でしょう!?あたしどうかしてるよ!