うちの制服で、髪が金髪。
そんな生徒いない筈。
それになんかチャラそう…あんま見えないけど。


「うちの生徒なのかな?」

「わからない。でもあんな子いた?」

「見たことないよ金髪なんて」


2人でその生徒をガン見しつつ、学校の近くまでくると…。


「あー!!あの男子、うちらの学校入った!!」


その生徒はあたし達の学校の門を、普通に潜り抜け校内へ堂々と…。
周りの生徒の反応は驚き。
彼をガン見し、何?あの人?みたいなことをこそこそと言っている。
なおかつ、何気に遠ざけてるという。
まぁ、この学校じゃ普通じゃないからね。
髪の色金とか、異常だしね。
彼が職員専用玄関から入ったのが見えた。
…もしかしてあの人…転校生?


「あれ転校生じゃない?」

「えぇ!?あんな不良みたいのが!?」

「だって、職員専用玄関入ったし」


マジかー!!と隣で頭を押さえて叫ぶ蘭ちゃん。
周りの生徒はさっき通った男子生徒にまだ驚いている。
門の近くに群れられても困る為、あたしは生徒全員に声を掛けた。