ピ、ピ!
深夜0時を知らす携帯の音が鳴った。
部屋に響き渡って来た音で、あたしはハッと我に返る。
気付けば0時。次の日付に変わっている。
とてつもなく集中をしていたらしい。
あっという間にという感じで、時間が過ぎていた。
「あ〜…つっかれたー…」
シャーペンをノートに置き、座ったまま背伸びをする。
少しだけ、睡魔が襲ってきている。
だがあと少しだけ勉強をして寝るから平気だろうと、いつものように目薬を指す。
なんとか、4時間で復習も予習も夏休みの宿題も終えることが出来た。
残りの2時間は、将来のために勉強をする。
あたしは机の端に置いてあった携帯をとり、メールが来てないか等を確認する。
勉強はサイレントマナーモードにするため、全く持って気付かない。
携帯を確認すると、着信がきていた。
蘭ちゃんから…着信から30分経っていた。
ま、蘭ちゃんはあたしがサイレントにしてることを知っているから平気。
今からかけ直そ。
そう思い、かけ直す。