「だな。ま、夢叶えよーぜ♪誰かと幸せになるのと、保育士☆」

「言われなくてもします。お腹すいてるでしょ、なんか作るよ?」


あたしは立ち上がり、テーブルにある飲み終わったコップをお盆に乗っけつつ、不良くんに言った。
不良くんもすくっと立って、いい。帰るよ♪と一言。
あっそと少し冷たくいい、不良くんと部屋を出た。
そーいえば…この人…家でも1人なんだよね。
靴を履く不良くんにあたしは何故か、家族関係を思い出し、ふと口から思いがけないことを口走った。


「あんた、1人なら夕飯とか食べに来れば?」


不良くんはえ?と驚いた顔をした。
あたしも慌てて口を手で押さえる。
そして言い訳を探しながら、えーとそのーと口をモゴモゴさせていると、不良くんは笑った。


「是非♪お前の手料理食べてみたいし♪」

「や、やっぱ嘘!忘れて!」


慌ててあたしがそう言うと、やーだねと意地悪っぽく言う。
あ〜…なんでこの不良くんと話してたりすると、あたしがあたしでなくなるんだろぅ…。
いつものあたしじゃない!