「一緒に勉強出来るな♪」

「いや、する気ないから」

「素直じゃねーなほーんと。昔の方が素直だった」

「昔…?あたし、あんたに会ってるの?」


不良くんはにやつき顔から一気に、ヤベッとマズそうな顔をした。
まさに口滑ったっていう顔。
あーいやーそのーと言い訳を探してる不良くん。
こいつ何か知ってるんだと思い聞きたいと強く思った。
あたしの知らない過去を知ってるんだ、きっと。
あたしはテーブルを勢い良く叩き、身を乗り出した。
不良くんに顔をグイッと伸ばし、教えて!と強気に言った。
そうすると不良くんは、少し戸惑いながらも、ショック受けても知らないからなと言った。
だけど、あたしは知りたいとの気持ちが強く、そんなことはどうでも良かった。