「お前の部屋広いのな♪」

「そりゃどーも」


わざわざテーブルを出し、クッションも出し、お茶もお菓子も出してるあたし。
なんでこんな不良生徒によくしてんだか。
わけわからない。
つか、部屋じろじろ見過ぎでしょ!
あんま見ないでほしいわ…。
なんか見られてると、あたしのプライベート見られてるみたいで、変な汗かく…。
あたしはあまりの気まずさに耐えられず、話をしようと切り出そうとすると、不良くんから話をふってきた。
将来の夢に関してのこと。
あたしは少し驚いた。
不良くんにも夢があるんだって。


「あたしは保育士になりたいの」

「なーんだ、同じ夢じゃん」


ニヤリと怪しそうな笑いをした不良くん。
って同じ夢!?
この子も同じ夢を追いかけてるってことなのか…。