また学校と同じ沈黙が続く。
あたしはあまりにも重たい話をしたために、罪悪感を感じてます、はい。
あたしがこんな空気にしたんだ。
どうしよ…。
不良くんもさっきからピクリともしない。
呼吸してるかわからないくらいに。
俯いたまま。
どうしよ。どうしよ。と呪文のように考えていると、携帯が鳴った。

ブーッブーッブーッ。

郁からだった。
店出たよ!との文。
ナイスタイミング!とか思いつつ、冷静を装い財布からお金を出して声を掛ける。


「廉!弟に呼ばれたから帰るね?お釣りはあげるから」

「え…あ、あぁ…」


あたしは逃げるように店を出た。
話したの…マズかったかな…。