「何してるの不良生徒くん」
「は?誰が不良生徒だよ」
寝そべっている俺の顔を覗き込む成瀬。
少しだけ頬が緩んでいた。
俺は上半身を起こし、成瀬になんか用か?と訪ねた。
訪ねると、日陰に来てよと促され渋々立ち上がり、日陰に移動。
再度何?と聞くと、成瀬は俺の目の前にパンが何個か入ってる袋を差し出した。
「…くれんの?」
「あんた、昼食べ損ねてるでしょ」
「…な、なわけないだろ!ちゃんと食ったし…」
余計なお世話と言おうとしたところ、ぐ〜ぅと俺の腹がなった。
それを聞き逃さなかった成瀬は、少しだけ笑って嘘つきと俺に言った。
俺は少しムカついが、有り難くパンを頂戴し腹におさめた。