俺は混雑のする売店を避け、騒がしい中庭や教室を避け、着いたところが学校の屋上。
もちろん誰もいない。
先客、先客!と考えながら地面に倒れた。
膨大な空には雲1つ掛かってなく、太陽の光だけが俺を照らしていた。
まさに夏って感じだなぁ…………暑いけど。
風吹いてても生温い風。
クーラーガンガン効いてた教室から出て、外で太陽にもろ当たって。
暑いに決まってるじゃんとか1人で言いながら苦笑する。
首にかけてるネックレスをYシャツの中から取り出す。
星形と髑髏のネックレスが2つあったんだ元々。
だけどそのうちの星形の方は、俺が引っ越す前につかさにあげた。
また会えるように、俺のこと覚えてるように。
今思えば恥ずかしいことだよな。
若さ故のなんちゃっていう感じ。