凄い…!という意味で驚いてるのと、許嫁がホントにいいのかという意味で驚いてるのと、本気だったんだという意味であたしは、とても驚いている。
廉は指にはめ終わると、あたしにどうなの?と答えをわかってるように問う。
「わかってるくせに。…えっと…よろしくお願いします…?」
「なんで疑問系なんだよ!」
「わ、わからないんだよ!…初めてだし…」
照れ隠しにあたしはそっぽを向く。
照れ隠しなんかさせるかよ。
そう廉は呟くと、あたしの顎をクイッと自分の方に持ち上げ、口付けをする。
唇が離れると、あたしはクスクスと笑ってしまった。
あまりにも恥ずかしくて。