コツッ、コツッ、コツッ…

5分か10分走った結果、なんとか待ち合わせ時間に間に合った。
ふらふらしながら、階段を降りてくと待ちくたびれた顔をした、懐かしい奴が待っていた。


「遅い。待たせんなよな」

「はっ、あんたが早く来ただけでしょ…っ、あー疲れた…」


あんたは結構体力を消費したらしく、疲れてその場にしゃがみ込んだ。


「まぁそうだけど。久しぶりの再会に挨拶なし♪?」


は?と顔を上げると、そっと唇に触れるだけのキスをされる。