あれが終わったあと、風呂に入ってから近所の海岸に来ていた。
こいつ、泊まる予定で来てたみたいで服とか全部持ってきてた運のいい奴。
風呂入るって言ったとき、真面目に服とかねぇよ!って焦ったわ。
「ん〜っ、久しぶりで懐かしい〜」
「海風が気持ちいいな」
この海岸は思い出の地。
小学生の一夏、ここでこいつと出会った。
たった一夏過ごしただけだけど、凄い覚えてるし懐かしい。
ここで出会って、ここで別れて。
一応大人になってまたここに、2人で来た。
今度は『友達』じゃなくて、『恋人』として。
「ちょうどここに2人で座って、沢山話したんだよねー…いろんなこと」
「おう。小学生が話す内容かよって思うこともな」
俺達は昔の定位置に腰を降ろした。
砂浜の柔らかさが懐かしく思う。