「…何でもかんでも押し付けんじゃねぇ!!俺は俺の道を歩むんだ!!俺の代わりいるだろ!あんた再婚して子供いんだから!何でもかんでも俺に言うんじゃねぇ!!」
「…こんの…っ、分からず屋が!!」
バチンッ
怒鳴り声で騒がしかった部屋は一気に、頬が叩かれた音で静まる。
俺は叩かれた反動で下に俯く。
そんな俺を見下げるように、父さんはガミガミと俺の批判をばっか口にする。
あれが悪いだの、これが悪いだの。
挙げ句の果てには母さんが悪いだの。
俺は黙ってその批判を聞くしか出来なかった。
あまりにも…言葉が痛すぎて…。
俺の存在を否定されまくって…俺は頭が真っ白になった。
「だからお前は!!」
「…お、れ…俺は…」
少しずつ口を開けて、なんとか言葉を発しようとする。
だけどショック過ぎて、頭が回らない。
震えている俺を見て、父さんは何を思ったのか、急に態度が急変する。