俺は後ろを振り向かず、呼ばれてるのにも関わらず、マンションの中に入ろうと歩き出した。
だが、後ろから肩に手を押かれる。


「待つんだ廉」


俺は黙ったままじっと立ち尽くす。
なぜこいつがここにいるだ。
なんで家に……。


「なんでいんだよ。なんでここにいんだよ!」


肩に置かれていた手を振り解き、後ろにいる男に睨みつける。
怒りを露わにして。
そんな俺を見て、不愉快そうに目を細める。
そしてはぁーと深い溜め息をつき、手をあげ誰かに合図らしきことをした。
その男の背後からは何人かの黒いスーツを着た男が。
そいつらは俺を無理矢理捕まえて、無理矢理目の前に停まってる車に引きずり込もうとする。
俺は暴れたりして、逃げようとするがそいつらの力に適わず。


「離せ!離せって!!」


そのまま車に乗っけられ、どこかに連れ出された。