「郁預ける予定なんだけどね。婆ちゃんに話したらその方がいいって言ったから」
「お前1人じゃん」
そう言うと、士は俺に寂しいよと胸に顔をうめながら言う。
俺はその瞬間、何かをひらめいたかのように、士に提案を出した。
そしたら、士は驚き顔をおもいっきり上げた。
「廉いいの?!」
「あぁ。親来月以降まで帰らねぇし。だったら、お前ん家泊まっても問題ないだろ?」
「…あ、ありがと…」
交渉完了。
弟を叔母の家に預けてる間、俺が士の家に泊まることになった。
弟は明日の夕方、荷物等を持って叔母の家に行くらしい。
そっちの家の方が中学が近いらしい。
弟はそのことをメールで了承済みだという。
士は明日は早めに帰り、弟を家に連れて行ったあと、俺を呼ぶらしい。
実家にいるのはまず様子見で1ヶ月。
それで、士自身がよければ弟を戻し、無理であれば、延長すると言っている。
たまに実家に顔出しをして、弟の様子も見に行くらしい。